公益財団法人関西カウンセリングセンターでは、統合的心理療法の基本から発展的な内容まで、さまざまな切り口で学んでいただけるセミナーシリーズを企画し、今年で9年目となります。
講師陣の篤いご協力のもと、日本を牽引するメンバーによるこのセミナー、オンラインでの開催ですのでどこからでもご参加いただけます。
《多様な学派から学ぶ統合的心理療法》
周知のように、心理療法はそれぞれユニークな強みをもった多様な学派から成り立っています。
統合的な心理療法は、学派の多様性を尊重し、それぞれの学派をオープンな姿勢で広く積極的に学んでいこうとします。
また、診断分類だけでなく、クライエントの個性や背景にある文化の多様性を尊重し、個々のクライエントに合わせて、クライエントとともにセラピーを構築していくことが必要だと考えます。
このセミナーは、今年、9年目を迎えます。このセミナーが、みなさんそれぞれのセラピストとしての成長を促進するものとなることを願っています。
杉原保史
【特別セミナー】のご案内
2025年2月2日(日)に菅原 大地 先生、樫原 潤 先生、杉原 保史 先生 3名の講師による特別セミナー「プロセス・ベースド・セラピー入門」を開催いたします。
特別セミナー:「プロセス・ベースド・セラピー入門」 は こちら
講座内容
講座概要
期 間 | 2024年10月~2025年1月 全3回 日曜日 |
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対 象 | 公認心理師、臨床心理士、指定大学院大学院生、心理臨床に携わる専門家で、事例等の守秘を遵守できる方 ※受講資格について、わからない・迷われる方は、事務局担当までご遠慮なくお問合せください。 ◆この研修は、臨床心理士資格更新ポイント研修として承認されています(2ポイント/回)◆ |
定員 | 各プログラム 60名 |
受講料 | 各回 6,600円(税込) |
2024年度 日程と講師/お申し込み
第3回「クライエントの状態に合わせた心理療法~ タイプ志向折衷療法(TOET)の考え方と実際」
研修会番号:24-753
日程:2025年1月19日(日) 10:00~16:30 5時間(休憩除く)
(第1回・第2回の開催時間と異なりますのでご注意ください)
<講義>
東 斉彰 先生(甲子園大学心理学部教授/発達・臨床心理センター長)
講義形式 | Zoomミーティングによるオンライン方式 ※この研修は臨床心理士の資格更新ポイントになりますので、出席確認を行います。 |
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タイムスケジュール | 10:00-11:00 講義 11:00-11:10 休憩 11:10-12:10 講義 12:10-13:10 昼休憩 13:10-14:10 体験学習(グループワーク) 14:10-14:20 休憩 14:20-15:20 講義 15:20-15:30 休憩 15:30-16:30 質疑応答・まとめ ※講義予定の時間帯でも短時間の体験学習(グループワーク)を行う場合があります。また、講義の流れにより時間配分は変わることがあります。 |
講義内容 | 心理療法には様々な学派がありますが、近年ではそれらを統合、折衷的に用いる方法が盛んになっています。 タイプ志向折衷療法(TOET)は、統合・折衷的心理療法の一つの方法で、演者が開発したものです。TOETでは、クライエントの症状や問題、パーソナリティのタイプ、精神病理水準、希望や期待などを精緻に聴取して整理し、アセスメント結果に基づいて様々な技法を適用して効果を目指します。 本セミナーでは、TOETの考え方を紹介し、簡単なワークを実施します。現在行っている心理療法の効果を高めたい方のご参加をお待ちしています。 |
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開催終了の講座
第1回「思春期・青年期の心理療法」
研修会番号:24-751
日程:2024年10月20日(日) 10:00~16:15 5時間(休憩除く)
<講義1>
杉原 保史 先生(京都大学学生総合支援機構学生相談部門長・教授)
<講義2>
坂本 真佐哉 先生(神戸松蔭女子学院大学人間科学部長・教授)
講義形式 | Zoomウェビナーによるオンライン方式 ※この研修は臨床心理士の資格更新ポイントになりますので、出席確認を行います。 |
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タイムスケジュール | 10:00-11:45 講師①による「講義」 11:45-12:45 昼休憩 12:45-14:30 講師②による「講義」 14:30-14:45 休憩 14:45-16:15 W講師による対談・質疑応答 |
<講義1>杉原 保史 先生
講義タイトル | 心理療法を現代の青年期に適合させる |
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講義内容 | 心理療法の理論は、年齢を問わず、普遍的に適用されるものとして提示されています。 けれども、実際には心理療法は、効果を上げるには(害を与えないためにも)、その対象者に合わせて調整して実践することが必要です。青年期とはどういう発達上の時期なのか、特に現代の青年の置かれている状況の特徴はどういうものなのか、そしてそれが青年期のメンタルヘルス上の問題にどのような影響を与えているのか、といったことを考えてみたいと思います。 |
<講義2>坂本 真佐哉 先生
講義タイトル | 不登校・ひきこもりの家族支援 |
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講義内容 | 不登校やひきこもりの状態にある方と共に暮らす家族に対して、演者も含め多くの支援者は「見守りましょう」というアドバイスをついつい発してしまいがちです。 しかし、家族にとって「見守りましょう」は、「何もしてはいけない」とか「これまでのやり方が間違っている」などのメッセージになってしまい、役に立つとはいえないでしょう。 家族ほど支援に向けて重要なリソースはないでしょうから、どのように協働していけるのかについて提案できればと思います。 |
第2回「フォーカシングと統合的心理療法」
研修会番号:24-752
日程:2024年11月10日(日) 10:00~16:15 5時間(休憩除く)
<講義1>
福島 哲夫 先生(大妻女子大学教授、成城カウンセリングオフィス所長)
<講義2>
池見 陽 先生(関西大学人間健康学部教授)
講義形式 | Zoomウェビナーによるオンライン方式 ※この研修は臨床心理士の資格更新ポイントになりますので、出席確認を行います。 |
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タイムスケジュール | 10:00-11:45 講師①による「講義」 11:45-12:45 昼休憩 12:45-14:30 講師②による「講義」 14:30-14:45 休憩 14:45-16:15 W講師による対談・質疑応答 |
<講義1>福島 哲夫 先生
講義タイトル | 統合的心理療法の中に出現するフォーカシング的瞬間 |
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講義内容 | 私は統合的心理療法の中核にフォーカシングがあると考えています。フォーカシングは心理的変容のエッセンスだからです。その意味で例えば夢分析にも箱庭療法にも、その根本にはフォーカシングがあるのではと長年感じてきました。 そこで、今回は池見陽先生とペアでやらせていただく機会をとらえて、比較的似たところの多いAEDP™のセラピー中にフォーカシング的な瞬間が訪れる場面を紹介して、一緒に検討できたらと思います。 |
<講義2>池見 陽 先生
講義タイトル | 体験過程モデルと統合的心理療法 |
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講義内容 | 哲学者ユージン・ジェンドリンは「人の体験は如何にあるのか」を言い表し、心理療法の基盤となる体験と象徴の関係について考察した。また彼は「フォーカシング」を見出したことでも知られている。この講義では、ジェンドリンの体験過程論を援用し発展させた筆者らの理論モデルである「体験過程モデル」を概観し、心理療法で何が起こっているのかを考察する。 |
確認事項
お申込み前に必ずご確認ください
今回の研修では、Zoomを利用して行います。
PC、タブレット、スマートフォンで受講可能です。
お申込いただいた方には、事前(開催日1週間前~3日前くらいの間)に、eメールで、参加手続きのURLと参加手順について別途ご案内いたしますので、必ずkoza@kscc.or.jpからのメールが受け取れるメールアドレスでお申し込みください。(キャリアメールの場合は、こちらからのメールがうまく届かないことがあります。)
開催日2日前になってもメールが届かない方は、事務局までご連絡ください。
※Zoomについての詳細、並びに事前の環境チェックについては、以下のページをご参照ください。
事前の動作確認について
下記【禁止事項とお願い】について遵守してください。
- 講義の一部または全体を録音、録画、撮影、画面のキャプチャ(スクリーンショット)などしない。
- 講義を複数名で視聴せず、単独で視聴すること。
(子どもや要介護者など同席せざるを得ない方がいる場合は、守秘に十分注意する。) - 講義の中で取り扱われた事例にまつわる部分について、ブログやSNSで発信したり、他者に口外しない。
- 外出先で視聴する場合は、ヘッドフォンなどを用いて、外部に音声が漏れないように配慮する。
自宅で視聴する際も、不必要に家族等に音声や画像が漏れないように十分配慮する。 - オンライン講座に関する URL、ID、パスワード等は受講者が責任をもって管理し、第三者と共有、第三者への開示、貸与、譲渡等しないこと
- 講師の指示以外で、講義中に他の受講者に個別にチャットなどで連絡しない。
※上記 1~6 に反して実害が生じた場合、当センターより金銭補償などを求めることがあります。
※上記 1~6 について誓約書をご提出いただく場合があります。
お申し込み方法
キャンセルポリシーを必ずご確認ください
お申込みサイトをご利用になれない方は、事務局までご連絡ください。
【ご連絡先】関西カウンセリングセンター事務局
TEL:06-6809-1225 メールアドレス:koza@kscc.or.jp
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